
Ciao a tutti, みなさんこんにちは。
今回は2004年に Genova を訪ねた時のお話です。
突然ですが「欧州文化首都」と言う EU の加盟国間で行われている政策をご存知でしょうか。
文化の相互理解のため 1985年から制度が発足し、毎年 開催国する国とその街が持ち回りで変わっていきます。
イタリアに留学していた2004年は、Genova がフランスのリールと共に文化首都の都市に決まっていました。
(次回のイタリア開催国は 2019年 の マテーラ だそうです)
文化首都に選ばれるためには、欧州全体の文化の特徴を備えた文化プログラムを計画し、またそのイベントにはその都市の市民の参加も不可欠である。選ばれるイベントのテーマや芸術家や運営者も欧州各国から集まったものでなくてはならず、またプログラム自身もその都市の長期的な文化、経済、社会発展に継続的な効果のあるものでなくてはならないとされている。 — Wikipediaより
2020年のオリンピックはどうも内容がスカスカで、耳が痛いお話…
というか、こうした文化・観光事業について日本は30年以上遅れていますね。
さて お話を戻します…。
あの当時、今年は Genova が面白そうだから訪ねてみると良いかもね。と
友人の Andrea から聞いていたものの、出発はノープランで
急に思い出したかのように出発したため、ミラノを出発後、到着は 19時頃でした。
宿は…といえばこちらもノープランでしたので
Genova Brignole 駅で降り、適当に XX Settembre 通りを歩いて、星の数で決めました(笑
ガイドブックは持っていませんでしたので、旅人の勘です。
今思い起こしてもすごい宿で、中庭に面したその部屋は窓枠がぶっ壊れていました。
もちろん それを承知で、安くするよ、と言ってくれたので内覧して契約したのですが(笑
宿のおっちゃんに、近くの安い食堂を聞き利用しました。
確か 全部で5ユーロ位だったような。
20時とはいえ、夏のヨーロッパはほんと明るい。
まだまだ街歩きと写真撮影にも十分な明るさです。
そしてこの Genova のスケール感がとても好きです。
とてもおおらかで、大地との共鳴観が半端ない。
金融業はもとより、海洋国家として覇権を握っていた時代の名残でしょうか。
写真を撮った時、気づいていたか覚えてないですが「ヨーロッパの文化首都、ジェノヴァへようこそ」って書いてありますね。
ここまでの3枚の写真は、宿を出てから XX Settembre 通りをまっすぐ街の中心まで歩いてみたものです。
最後に噴水のあるフェラーリ広場に到着します。
この広場から細い路地裏を旧市街を抜けて行くと港に着くのです。
そしてジェノヴァは港・Porto Antico di Genova も半端ない。
港の向こう岸に4隻停泊しているのは大型旅客船です。
どれくらいかというと…
こんな感じ。
東京では見たことがありませんでした。
夕方、と言っていいのでしょうか。時刻はちょうど21時頃。
港に流れている JAZZ に誘われて会場に着いたところです。
入り口で売っていた 1ユーロのビール; ナストロアッズーロ を手に音楽聴いているとだんだんウトウト。
気持ちの良い夜でした。
ミラノでも同じでしたが、夏になると
こうした野外音楽が無料で楽しめるのにはとても文化的な豊かさを感じます。
映画なども上映していたりして、あたかも自分がイタリア映画の1コマに入り込んだようです。
綺麗な音楽と、潮の音、旅客線の汽笛と1本のビール。
本当に美しい時間でした。