
Vernazza: ヴェルナッツァは入り江に面した立地で、灯台のような教会のある景観がとても美しい村です。
他の村と同様にのんびりとした空気感があって、日本とはとても対象的なゆったりと時間が過ぎていくように思われました。
今回も写真が多めの記事でお届けします。
もしかしたら興味のない方には退屈な内容になってしまうかもしれませんが、ご容赦いただければと思います。
Vernazza の岬にもお城があるのですが、お城に登ることに意識を集中しすぎて撮影していなかったので、次の写真だけは Wikipedia よりお借りしました。
Di AnticheSere – self-work, GFDL, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3168001
このお城から眺めてみるとこんな感じです。Photoshop で合成してみました。
最近の Photoshop はホント便利ですよね。過去の写真からのパノラマ写真の作成が簡単です。
Vernazza も中央に一本のメインストリートがあるだけ、というシンプルな地形です。
メインストリートのローマ通りは写真では左にカーブしていて、ちょうど突き当たりのピンク色の建物のあたりにトンネルが見えますね。
この辺りに駅があります。それはまた後ほど。
では 小さくて可愛らしいビーチに降りてみます。
防波堤のある入り江のため波が穏やかで、小さな子どもたちがたくさん水遊びしていたのがとても印象的でした。
旅先でゆっくりのんびり日光浴。「海がある」というそれだけの空間で、日本の海水浴と比べてしまうと海の家もないし、本当に何もない場所ですが、これはある意味、贅沢な時間かもしれないですね。それをのんびり堪能するのが「休暇」らしい過ごし方である、とも言えるのではないでしょうか。
教会にも入ってみました。石積みのシンプルな造りです。
木製の屋根がまたクラッシックな感じでいいですよね。
ここまでも、ビーチではしゃぐ子どもたちの声がうっすらと届いてきます。
教会を出てメインストリートのローマ通りを歩いています。道に沿って左に曲がると駅が見えてきます。
駅です。
Vernazza は景観の美しさから Cinque Terre のなかでも人気のスポットです。
初めて訪れた際には Vacanza を外していたせいか、それとも まだまだ Internet の情報が知れ渡ってはいない状況だったからか、閑散としていましたが…
2度目は大変でした。
Mamma mia!! イタリア語で『なんてこった…』
目を疑いました。初めての時とはえらい違い。
電車が停車した時、この人たちの恐ろしい視線が突き刺さってくるようだったのでダイブしたくなりました( 笑
一呼吸おいて降りるタイミングを逃したら大変です。頑張って降車しました。
でもここも、2011年の洪水の災害ではさらに大変なことが起きました。
こうして流されてきた堆積物によって入り江が埋まってしまうほどであったとのことです。
今ではほぼ復旧されているようではありますが。
さて、話を脱線から戻します。
駅の下をくぐって、ふらふらと路地裏散策をしていましたら、こんなものが目に入ってきました。
教会から来た、ローマ通りとは別のアプローチがあるようです。
行ってみるしかないですよね。
坂道を下っていくなかで気づいたのですが、観光客の目線から外れるようなこうした場所にこそ、Anonimo な無意識の美が宿っているように思えたのです。
しばらく扉が続きます(笑
この階段にはたくさんの扉がありました。
また Photoshop してみました。
最後には船着場が見えてきました。鉄道以外で行き来する場合にはここからも上陸できるようですね。
さすがに漁師の村といったところです。
こんなものまでアートにされていました。
アートなペイントもありました。
イタリアでは時たま、こうした面白い装飾に出くわすことがあります。
建築などの細かい部分へのこだわりに気がつきはじめると、散策がまた何倍も楽しくなってきます。
定評通りに美しい景観の Vernazzaではありますが、こんな楽しみ方はいかがでしょうか、という話でした。