
ボルツァーノのコルピンハウスについて、
実は最初に気になった匂いがありました。
よく 日本以外の空港に降り立ったとき
日本国内でも東京から岡山駅に新幹線で着いたとき
そんな時に気になるのは何と言っても嗅いだことのない匂い。
その正体は、朝市で山積みにされていた Speck でした。
長期保存のために塩漬けにされて熟成度の進んだこのハムは、
prosciutto di Parma; 一般的によく知られたパルマ産のハムなどと違って
肉特有の匂いがさらに強い。
そんな匂いがキッチン周りから染み出してきていたのです。
ミラノなどの肉屋でも、そうそうここまで強くはなかったと思う。
それが朝市の場所に近づくにつれ、風に運ばれて強くなってきます。
日本では滅多に肉を買うことはないが、せっかくなので 1ブロック 買ってみることにしました。
ちょうど真空パックにされていたし。
これは一体なんだろうか。
スグリのような実が付いているのだが葉が違う。
そもそも、こんな木にはならないし。
こんなものも朝市で売られてました。
クリスマスの飾りで使うのだろうか。
しばらく行くと、これまたこの地方ならではのものが売られていました。
Albero di Natale; クリスマスツリー。
お客さんはそれぞれ、自宅のスペースに合いそうな木を物色して待っていて、
順番が来ると脚をつけてもらっていました。
同じような山の街の Como でも見たことがなかったので、ものすごく新鮮。
映画 Home Alone じゃないけど、こんな風景がイタリアで観れるとは!
Bolzano の中心の方へ戻ってくると、こちらは観光客でたくさんになっていました。
午前中からホットワインを飲む人の多いことといったら…
まぁ クリスマス・イヴだし、お祭りみたいなものか。
リンツから地元のものまで、いろいろとチョコレートを売っているお店がありました。
Como でもよくカフファレルなんかを買うのにお菓子屋さんへ行ってましたが、
こちらはもっとおしゃれ。
チョコレートの買い方といえば、小さなバスケットが用意されているので
そこへ好きなものを選んでおねえさんに計ってもらう。
果物なんかと一緒で、チョコレートも大抵が量り売りなのです。
好きなラッピングのものを選んで買うことができるので、とても楽しい。
地元のチョコには地元のワインだろう、っていうことで
Vinoteca も教えてもらった。
土着品種のLagrein; ラグラインと Schiava; スキアーヴァ のブレンドで作られたワインにした。
お店のおすすめポップも貼ってあったので。
ワインを選ぶのには いろいろ試飲させてくれたので 酔っ払ってしまいそう…。
日本で探すのがなかなか難しい品種の一つではないだろうか。
作られて1年と若いのに、しっかりとした渋みとオークのような香りが漂うワインでした。