クリスマスのボルツァーノを歩く

イタリアのクリスマス、Natale の風物詩といえば、プレゼピオ。
近年の日本でもよく見られるようになってきたアドヴェンド・カレンダー と同様に、
12月25日までを待ち望むためにあるもの。
カレンダーと異なるのは、プレゼピオがイエス・キリスト の誕生を人形で表現していることにあります。
プレゼピオを設置するところによっては、誕生のストーリーどおり、
天使の降臨とアヴェ・マリアが受難を告げられる場面や
キリストの誕生が近いことを知った東方三博士がやってくる場面などを
日を追って追加していく場合もあると聞く。
こちらに掲載する写真はボルツァーノのドゥオモに納められていたもの。
イタリアじゅうにある、いろいろなプレゼピオに共通していることがひとつだけあります。
イエスの誕生のシーンは 24日に完成するということ。
この日に初めて イエスの人形もお目見えするのです。
ワインと同じように、イタリアにいるアーティストの分だけ、プレゼピオの表現も実に様々で面白い。
12月にイタリアを訪れるなら、この時期にしか見ることのできないプレゼピオの、いろいろな表情を探ってみるのはどうだろう。